先日、ラスベガスで行われた井上尚弥選手のボクシングマッチの映像を見ていました。
井上選手がノックアウトで勝利した後、日本のミヤネ屋というバラエティ番組の司会者の
宮根さんという人のインタビューを受けていました。
その中で、井上選手は対戦者の心の声が聞こえ、それによって戦法を構築する
というようなことを発言されていました。
これは昔の剣の達人が、勝敗はさやの中で決まると言ったこととまったく同じです。
要するに実際に刀を抜いて切り合う前に、すでに相手の心理を読み取り、
その時点で勝敗が決しているということです。
この意味で、井上選手は、現代の勝負の達人と言うことができます。
間合いを見切るというのは、昔の武将が剣の極意として言った言葉です。
これは、相手の剣がどこまで届くかを見切って、それよりも１ミリでも離れていれば、
決して切られることはないという意味です。
しかし、初めて対峙した相手の剣がどこまで届くかは不明ですが、それを
瞬時で判断できる経験に裏打ちされた技量が達人の資格なのです。
実はＳＡＴで高得点を出すのも、これとよく似ている部分があります。
英語の問題でも数学の問題でも、その問題には出題者の意図があります。
問題を見た瞬間に、その意図に気づけば高い確率で正解を選ぶことができます。
多くのＳＡＴ高得点者は実際の試験現場では、一つ一つの設問を処理する際に、
時間をかけて論理的に分析をしている訳ではありません。
ほとんど勘というような心の動きにまかせて、選択肢を選んでいることが多いのです。
ただ、低得点者と違うのは、その選択が非常に正確であるという点です。
このような時、受験生の脳はフルに稼働しています。
問題を見てから選択肢を選ぶまでの数秒間に、脳裏では過去に学習した内容が
次から次へと飛来し消えていきます。
その中で自分が納得いく道筋が見えたとき、それが一種の勘となって
実際の答えを選ぶ動作となります。
これが可能になるのは、普段から着実な基本練習を積み上げているからです。
一つの問題を解く際に、いろいろな角度から検証し、最も正しい正解へ至る道筋を覚えます。
練習は練習で、実際の試験ではありませんから、時間をかけて
納得がいくまで考えることが重要なのです。
ＳＡＴ対策とひと口で言っても、ピンからキリまであります。
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単一の科目に集中して勉強することですから、最も簡単な受験勉強です。
正しいＳＡＴ対策をすれば、必ず得点は上がります。
しかし、この得点の伸びは一様ではありません。
特に対策を開始して数カ月は、著しい進歩は見えないのが普通です。
実はそれが問題で、誤った学習法を取っていても、この期間はそれが有効かどうかが判断できません。
誤った学習法の場合は、それ以後も点数が伸びず、結局は時間がムダになってしまい、
受験失敗に結び付くことになってしまいます。
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